千葉県浦安市で鍼灸院をしているTENGEN院長です。
今年も恒例の卒業生セミナーが開催されています。
今年は全6回の開催になります。(昨年までは全8回でしたが、先生もだいぶお忙しみたいなので今年は全6回になったみたいです。)
実を言うと、第1回(6/24)・第2回(7/22)はもう終わってしまっているので、今回は2つまとめて記事を書きたいと思います。
場所は両国にある、両国柔整鍼灸専門学校(現:了徳寺学園医療専門学校)になります。
卒業してから学校の名前が変わったので、今でも出身校を聞かれると両国と答えてしまいます。外観は学生時代と全然変わっていません。
卒業して十何年経ちますが、なんだかんだと毎年学校に行っているので懐かしさはありません。ただ、周りのお店とかはだいぶ変わってしまいました。
セミナーを受ける前にまずは腹ごしらえです。
JR両国駅前にある立ち食いそば屋さんの文殊(もんじゅ)です。
両国の学生だった人たちは、懐かしいんじゃないですか?
今回は、ざるそば定食の天丼(かき揚げ丼)にしました。午後5時からは、卵(生か茹で)のサービスがあります。有難いです!
学生時代は夜間部だったので、ほとんど行った事がなかったのですが、卒業してからセミナーの度にちょこちょこ行っているので店員さんに顔を覚えられてしまいました。
自家製の蕎麦なので味も美味しく、お値段は立ち食いそばなのでとてもリーズナブルです。
皆さんも両国にお越しの際は、是非食べてみて下さい。
セミナーは午後6時から始まりますが、セミナーのお手伝いをしていますので早めに来て実技室の鍵を開けます。
誰もいない実技室の写真を一枚!
アングルを変えてもう一枚!
実技室も学生の頃とほとんど変わっていません。
今年のセミナーは、2回目以降の参加者と、卒業後初めてもしくは卒業後別の治療をしていたけど、またこの治療を勉強しなおしたい参加者が半々くらいになりました。
なので、一回目の講義は積聚治療の概要になります。
初めてセミナーを受ける方も多いので、治療の概要に時間をかけていました。
6日前に東京都委託施術者講習会がありましたので、その時の講義内容を含めながらのお話になりました。
この治療の中核になるのは、東洋思想に基づく治療理念になります。
実をいうと一回目の治療概要が一番重要なのです!
どの治療でもそうですが、治療理念がしっかり理解できていれば、様々な症状は治療理念に沿って施術すれば良いのです。しかし、治療理念を理解できていないと、その症状ごとに対応しなければいけなくなってしまうので、「この疾患は出来ないとか、あの疾患は習ってないからやり方がわからない。」などになってしまうのです。
なので、私も毎年講習会やセミナーで治療理念を再確認し、自己流の考え方になっていないかを見直します。また、本質が同じでも視点を変えた話だとまた新しい気付きがでできます。
今回のセミナーでは、2回目の途中まで治療概要の講義になりました。(これでもまだまだ足りない位です。)2回目の後半は、腹部接触鍼の講義と実技になります。
積聚治療の治療手順はいたってシンプルです。
- 全身を反映しやすいツボ(指標)を確認≪施術の途中に変化がでているかも確認します≫
- 腹部接触鍼をする
- 脈診をして脈の調整をする
- 腹部の積(痛み・窂さ・拍動)を確認して腹証を決定する
- 背部接触鍼をする
- 腹証に従って背部に鍼をする
- 腹部の積が変化がでたかを確認
- 脈を再確認
- 座位になり肩の指標を確認
- 肩に治療をする
シンプル故に術者の技量が問われます。うまい先生程、一穴一穴に意識を巡らせ患者の身体を変化させます。なので、治療は一生をかけて修練しなければいけません。(うまい先生程、この修練を怠りません。)
腹部接触鍼は、お腹に鍼が接触する位の軽い刺激です。見た目は簡単にやっているように見えますが、腹部接触鍼でも身体が変化するようにしなければいけないので、常に練習あるのみです。
セミナーの腹部接触鍼の写真が撮れなかったので、治療院の腹部接触鍼の風景を一枚!
今年は、初めての参加者も多いので、解らない所は少しでもフォローできるようにお手伝いしていきたいと思います。
ちなみに、学校の玄関の照明がLED電球に変わっていたので、ビックリしました!
コメント