千葉県浦安市で鍼灸院をしているTENGEN院長です。
ちょっと記事を書くのが空いてしまいましたが、
5月28日(日)に積聚講習会応用1コースの2回目がありましたので、参加して来ました。
会場は前回と同様
積聚会事務局です。
前回は積聚治療の概要の説明でしたが、今回から応用1コースのメインになる
問診力を向上させる!
に入っていきました。
問診は、主訴はもちろんのこと既往歴・家族歴も重要な要素になります。
既往歴では、外傷がかなり重要な要素になります。(外傷のお話はまた改めて書いてみます。)
家族歴も先天因(西洋医学では遺伝性)を探る要素になります。
そして、この治療で大事なポイントは
習慣と新規に注目するのも重要な要素になります。
新規の場合、その事で体調に変化がでると
「最近○○を始めたら、かえって具合が悪くなった。」など
解りやすいのですが、
習慣になると、やり始めた時に変化がないと解りずらいものです。
そして、意外な落とし穴としては、
「体に良いことをやっているのだから。」です。
知り合いから、
「この食べ物は体に良いのよ!」とか
「このサプリメントを飲んどけば大丈夫よ!」など
勧められて始めたとしても、その人にとっては体に合っていたかもしれないが、自分にとっては合っているかどうか解りません。
ただ、体に良いことをやっているという意識が強いので、それが原因になっている事に気が付かないのです。そして、続けてしまうと習慣化になってしまうのです。
問診の時でも、なかなか患者さんからは話してくれません。
患者さんは、
「体に良いことをしているのだから、それで体が不調になる事はない!」と思っているので、こちらから色々な角度で質問をしないとでてこないのです。
どんなに体に良い食べ物でも、どんなに有名なサプリメントでも、その人の体に合っていなければ体にとって負担になってしまうのです。
今回の講習会では、「二便」と「月経痛」の講義でした。
二便とは、大便と小便になります。二便は体の中で必ず起こる排泄行為なので、体の状態を知る大事な指標になります。女性の場合の月経も毎月起こる排泄行為なので重要になります。
大便は、下痢・便秘だけではなく、形状・色・におい等ポイントになってきます。
お小水も、色・におい・泡立ち等ポイントになります。
月経痛は、痛みの有無だけではなく痛む部位・経血量の多少・塊状の有無など確認する。
閉経後でも、過去の月経の状況を聴く。そして、月経痛がある人は鎮痛剤を服用している人もいるので、鎮痛剤の使用の有無を聴いていきます。
当たり前に起こる排泄行為なので、通常の状態を確認している人は意外に少ないと思います
通常の状態からの変化を知る為に、日常的に観察してみると良いと思います。
因みに当院も、始めトイレの洗浄剤で「ブルーレット」の青色を使ったのですが、二便の色などが分からなくなるので、今は「ブルーレット」無色に変えました。
実技練習は、積聚治療の基本治療+補助治療で督脈上(背骨の中心)の4穴に知熱灸を2回行うでした。(毎回講習会では、このセットを30分以内に出来るように練習していきます。)
知熱灸とは
モグサを固めて三角錐に作ります。
モグサを適量取り指で固く綺麗な三角錐にしなければいけません。
なぜ、固く綺麗な三角錐にしなければいけないかと言うと、柔らかくいびつな三角錐になると点火したときに燃え方に偏りがでてしまいます。均等に燃え広がる為には固く綺麗に作らなければいけません。
大きさは、一辺1.5cm程度に作ります。
今回、知熱灸を作るときのちょっとしたワンポイントを教わりましたので、それを意識しながら作るように心掛けています。
一人で治療していると、だんだん自己流になってしまいますので、アドバイスを頂けるのはありがたいことです。
余談ですが私、元々手が温かく、治療をしていくとどんどん手が温かくなっていき手汗を掻いてしまいます。
知熱灸を作るときにあまり手が湿っていると、モグサが手にくっついてぼそぼそになってしまいます。
手汗と戦いながら固く綺麗な知熱灸が作れるように、日々、精進しなければいけません。
これからも練習あるのみです!
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