千葉県浦安市で鍼灸院をしているTENGEN院長です。
5月21日(日)に鍼灸祭がありましたので、今年も参加して来ました!
お祭りと云うと、こんなのや
こんなのなんかをイメージしますが、
もっと厳粛なお祭りです。
鍼灸祭の由来は、
「鍼灸祭」は、昭和40年から59年まで20年間にわたって四世鍼師神戸源蔵氏の発案と世話人尽力により浅草の伝法院で行われていた“はり灸まつり”の意思を継承し、復活させたものです。 20年間開催された“はり灸まつり”は昭和59年に閉じられて以来、すでに15年を経過しておりましたが、平成12年より復活されました。当祭は、文化庁から史跡「湯島聖堂」の管理団体に指定され、東洋の学術文化、精神文化の振興普及活動をしている財団法人“斯文会”主催の形で、秋の“神農祭”と並んで湯島聖堂の行事として実施されています。また鍼灸祭は日本のすべての鍼灸の団体が協力して、流派や学派の相違を置いて鍼灸の発揚のための集まりを持ち、鍼灸を創生した先達への祭礼、鍼灸関係物故者の慰霊をとり行い、鍼と艾への感謝をすると同時に、各学派・流派の学術講演などを行い、広く親睦を深めつつ鍼灸の啓蒙普及に努める会でもあります。
今は、湯島聖堂で毎年5月の第3日曜日に開催されます。
鍼灸祭の後に特別講演があります。
今年の特別講演は、長野 仁先生の「流儀書研究の最前線」
実技供覧は、福島 哲也先生の「○○とお灸は使いよう(深谷灸法の紹介)」です。
昨年は、時間ギリギリに行ってしまったので、大勢の参加者が講堂に居て立ち見で遠目から見ているのがやっとでした。
今年は、去年の失敗があるので早めに会場入りをしました。
湯島聖堂の最寄駅は御茶ノ水駅になります。
浦安からですと40分位で到着します。
早めに目的地に着いたので、先に湯島聖堂に参拝してきました。
正門をくぐり、本堂に入っていきます。
新緑に包まれて、気持ち良かったです。
湯島聖堂も学問の神様(孔子)が祀られているので、私もしっかりとお祈りして来ました。
もっともっと知識が身に付きますように!
もっともっと技術が向上しますように!
もっともっと頭が良くなりますように!
因みに湯島聖堂は、「日本の学校教育発祥の地」だそうです。
今年も講堂横にある、孔子像にご挨拶をしてきました。
今年も参加シールをもらい講堂の中に入っていきます。
今年は早めに来たかいがあり、なんとか椅子に座ることが出来ました。
講堂内の写真を一枚。
鍼灸祭は、神田神社の神職が来て粛々と行われていきます。
(さすがに厳粛な祭礼なので、写真は控えました。)
祭礼が終わり、特別講演まで少し時間があるので写真を一枚。
拡大するとこんな感じです。
長野 仁先生の「流儀書研究の最前線」からです。
長野先生はご自分で治療院を開業している傍ら、鍼灸史学の研究をされている先生で、今回は戦国時代から江戸期流派の派生についての講義でした。
長野先生の講演は何度か聞きましたが、毎回聞き手を飽きさせない工夫が随所にあり、約1時間の講演が、あっという間に終わってしまいました。難しいことを分かり易く説明される所は毎回感服いたします。
続いて、福島 哲也先生の「○○とお灸は使いよう(深谷灸法の紹介)」実技供覧です。
福島先生は、灸法臨床研究会・東京九鍼研究会・臨床家育成会関西塾の講師されている先生です。
深谷灸法は鍼灸師なら誰でも知っている、灸師・深谷伊三郎氏の臨床体験から築かれた治療法です。
講義は、会場の真ん中にベッドを設置して、初めから実技中心の講演になりました。
取穴の取り方、手の感覚など実戦形式のお話で大変ためになりました。
≪灸法の基本十項≫にある、
経穴は効くものではなく、効かすもである。
経穴は移動する。
そこが悪いからとそこへすえても効果がない。
は、とても感銘を受けました。
患者さんの反応を診て、施術をして変化させないといけない!
自分も、もっともっと頑張らなければいけません。
今回は座位での施術でしたので、片側の人しか見えないので、2名の患者さんを募って
全員が見えるようにして下さったのはありがたかったです。
しかも、2名の患者を使って実技・講義をして時間内に終わらせるのはさすがだと思います。
今年も充実した鍼灸祭になりました。来年が楽しみです!
因みに、今年の鍼灸祭は席は満席になりましたが、講堂のドアを閉められない程ではありませんでした。(去年は、講堂のドアが閉められない位の参加者がいました。)
5月21日は天気も良く、暑いくらいだったので、講堂内はかなり冷房が効いてました。
冷房が効いた講堂にずっと居たら、講義の最後の方は寒くて震えていました。
来年、参加するときは冷房対策をして参加します。
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