千葉県浦安市で鍼灸院をしているTENGEN院長です。
今年も講習会が始まりました。
昨年は、応用1コースの講習会に参加して来ました。
応用1があると言う事は、応用2もあると言う事です。
積聚会では、基礎から講習会を始めて、応用に進んでいきます。
①基礎1コース:積聚治療の概念と鍼の扱い方、治療手順などを学んでいきます。
②基礎2コース:治療の精度を高めていき、一般的な補助治療を学んでいきます。
③基礎集中コース:基礎1・基礎2の内容を短期集中型で学んでいきます。
④応用1コース:精気の虚の原因を探る問診力や病症・治療方式の確立、基本的な補助治療を学んでいきます。
⑤応用2コース:積聚治療で必要な意識の投射の修練と外傷治療を学んでいきます。
講習会の一連の流れはこんな形になっています。その他にも、臨床研修コース・臨床実技コース・易経入門講座があり、知識・技術を深めていく講義が目白押しです。
例年ですと5月開催ですが、今年は4月から始まりました。
という事で、4月14日(土)に第1回目の講習会に行って来ました。
場所は今年もお世話になります積聚会事務局です。
応用2コースでは外傷治療がメインになりますので、鬱血処置で使う道具の説明から始まりました。
講義の方は補助治療の割合などがありました。
補助治療の割合
一般的な治療の場合ですと、基本的な施術をした後にその症状によって補助的な施術を加えることが多いですが、積聚治療の場合は、基本治療の中に補助治療を入れる考えになります。
基本治療をしている中で、その人の病症や施術をしている時の刺激量がどこまで基本治療で精気の虚が補うことができるのかを把握して、どの補助治療をするかを基本治療をしている最中に考えます。
基本治療と補助治療で精気の虚を補うことが目的になります。
補助治療の分類と割合
補助治療の分類によってもおおむね割合は変わってきます。
【Aの場合】
一般的な補助治療や基本的な補助治療の中でも手足の要穴などになります。
【Bの場合】
基本的な補助治療の中でも脊際穴や督脈・任脈などを用いた補助治療になります。
【Cの場合】
外傷治療の鬱血処置などになります。
トータルで同じ時間にする事が大事になってきます。
そこで大事になってくるのが
- 補助治療の時間を予想して基本治療をする。
- 基本治療の集中度を高める。
事が重要になってきます。
補助治療の手段(道具)
昨年の講習会の記事にも書きましたが、応用2コースでは外傷治療も習いますので、治療手段が増えます。
昨年の記事はこちら
①刺絡
三稜鍼・21G →限度2点(外傷による)
②施灸
知熱灸・透熱灸
③鍼
鍉鍼・毫鍼
この中で一つに絞る!
補助治療の手順
①伏臥位
1行線・脊際・督脈
脊際は上~下にチェックする
督脈は腹症に従う
②仰臥位
指間穴・井穴
③仰臥位
任脈の確認 (胸骨を上~下にチェックする)
歯槽・華蓋(CV20)・中庭(CV16)・神闕(CV8)・曲骨(CV2)の確認
歯槽は特殊な部位なので、毎回診ることはない。
④坐位
百会(GV20)・肩井(GB21)
この流れで補助治療を整理しておく
↓
この中で目星をつけて選択
↓
どのポイントを使うか考える。
病症の観点
1)外傷の確認
出生から現在まで
特に打撲に注目(尻もちなどで頭部が振られると、項部に異状がでる。)
2)背部の打撲
脊際に反応がよくでる。 → 圧痛
3)股関節の打撲
恥骨付近に反応がでる。
4)手術痕
硬い、盛りあがっている、赤色など
刺絡・知熱灸が有効
5)火傷・凍傷
刺絡が有効
6)その他
打撲などでぶつけたその部位(受傷直後はかなり有効)
捻挫も入れてよい
実技
お互いに基本治療を行い、応用2コースならではの吸角の練習がありました。
最近では、吸角(吸い玉)はポンプを使って陰圧状態にするのが主流ですが、積聚会では火を使っての吸角になります。
火を使うので、先生から吸角の注意点を聞き、先生の実技を見てから練習になります。
一にも二にも練習あるのみ!
講習会の実技の最中に写真は撮れないので、家に帰って自主練習の写真になります。
自分のからだを使って、練習しています。
腕以外にもお腹や大腿などで練習をしています。(お腹の風景は恥ずかしいので、写真は撮っていません。)
まとめ
応用2コースは、積聚会講習会全過程の最終コースになります。
この一年、また沢山の事を学んでいき臨床に活かしていきたいと思います。
今年も講習会頑張るぞー 😀
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