千葉県浦安市で鍼灸院をしているTENGEN院長です。
11月26日(日)に積聚会主催の講習会応用1コースの第8回目がありましたので、行って来ました。
今回はお昼から夕方まで両国の杉山神社で、杉山検校遺徳顕彰会の学術講習会があり、夕方から夜まで応用1コースの講習会に参加しています。
いわゆるダブルヘッダーです。
両国から事務局のある錦糸町までは総武線各駅停車で一駅なので、比較的移動は楽でした。
という事で、会場は毎度おなじみ積聚会事務局で行われました。
前回の講習会から2か月以上空いてしまいした。
何故なら、本来10月に開催予定だったのですが台風の接近に伴い、交通機関の乱れが予想されるので延期になりました。その代わり、12月に立て続けに講習会になりました。
間隔が2か月空いているので、まずは前回の復習を簡単に解説。
今回は実技の時間を長めに取り、初診時の問診から初心者カルテの作成・患者データや脈から病症を決めて治療をしていく一連の流れを1時間以内に行うものでした。
以前行われた初診から治療までの一連の流れの注意点などに気を付けて、実技を行います。
今回の注意点
「主訴だけにとらわれない!」
患者さんは、特に主訴だけに意識をとらわれて痛いか痛くないかだけで判断してしまいます。
もし、治療する前の痛みを10とすると、治療後に痛みが7位に変化をしたとします。
治療中に患者さんの主訴としての指標が変化していることを認識してもらいます。
これをしとかないと、患者さんはいつまで経っても「まだ痛い!」になってしまいます。
そしてもし、主訴の変わらなかったとしても他の指標の変化を患者さんに認識してもらい、しっかりと説明出来る様にしておくことが重要です。
積聚治療では、全身の様々な所から指標になる反応を探っていきます。
治療をして指標の変化があるという事は、その部分だけに効いているのではなく、体全体に影響が行っていると考えられるからです。
「主訴は今すぐ変化しない!」
そして、その場で主訴の変化がわからない場合もあります。
【夜間痛】
この場合、日中はあまり痛みを感じないが夜寝ている時に寝返りをすると痛くなるとか明け方に痛みがでてくるなどを訴える患者さんは意外に多いです。
【月経痛】
月経痛は月経時に痛みがでるもので、月経時ではないときは変化がわかりません。
ほんの一例をあげてみましたが、他にも今すぐに主訴が変化しないものは沢山あります。
この時も他の指標の変化を認識してもらい、体の状態が変わってきていることを知ってもらう必要があります。
運動疾患の場合
治療前に痛みがでる動きをしてもらい、動く範囲を確認しておきます。
治療中に体を動かして、動く範囲の変化を診ていきます。
仰臥位・伏臥位・坐位・立位では、動きの負荷が変わってしまいますが、目安として患者さんに指標の変化を認識してもらうのは重要なことになります。
実技
前回と今回の注意点をふまえて、問診、治療、カルテ作成をしていきます。
今回幸いにも、患者役の人が「背中の痛み・左膝伸展時の痛み、痺れ」だったので、治療中に膝の屈曲伸展や背中を捻ってもらい動く範囲の変化を確認することができました。
背部兪穴の施術時は、首・肩や四肢なのは動かしやすいですが、体幹部になると動かしずらくなります。でも、ちょっと工夫することで完全ではなくても動く範囲の確認はできるので、皆さんも色々考えてみて下さい。
初心者カルテは記載漏れもなく大丈夫だったのですが、治療カルテの方で記載漏れをしてしまいました 🙁
毎日書いているのにうっかりミスです。
気を付けます!
まとめ
今回はダブルヘッダーだったので、ちょっと疲れました。
ですが、普段何気なく行っている治療や治療理論を見直してみるのは、忘れていたことを思い出したり、また新しい気付きが生まれたりと、とても有意義な一日になりました。
12月は講習会・セミナーも大詰めになります。
体調を崩さない様に頑張って乗り切りたいと思います 😀
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