精気の言葉の意味を調べると
1 万物を生成するもとになるもの。万物の根源の気。「自然の精気」
2 人の生命を活動させるもとになる力。精力。「精気を取り戻す」
デジタル大辞泉の解説より
@ 生命の源泉である元気。心身の根気。精力。 「 −がつく」
A 万物を生成する天地の気。 「天地の−煥発して/帰去来 独歩」
B たましい。精神。
C すがすがしい空気。霊気。 〔同音語の「生気」は生き生きとした気力のことであるが、
それに対して「精気」は万物を生成する根源の気のことをいう〕
大辞林 第三版の解説より
と記載されています。
ここでは、人体について考えてみます。
人は生命があるから生きていられるのであって、
生命が無くなれば死んでしまいます。
精気は生命を活動させる基なので、
精気=生命
と考えます。
人は精気によって活動できるということです。
人は必ず年を取りそして死んでいきます。
(今まで不老不死の人はいないので)
と言う事は・・・
精気は生まれた時から徐々に減少していくのです。
そして、精気が消耗して無くなった時に人は死を迎えることになります。
全く身体にとって悪いことをしていなくても徐々に精気は消耗していきます。
これは、生理的な精気の虚になります。
ですが、人は色々身体にとって負担がかかることをしてしまいます。
例えば・・・
通常より精気の消耗が激しいと、色々な症状が現れてきます。
これが病的な精気の虚になります。
この施術では、よく根元的な冷えと表現しますが、
人は、生まれて来た時は「あたたかく」
死ぬと「つめたく」なります。
と言う事は人の身体は徐々に冷えていくことになります。
生理的な精気の虚を補う事は出来ません。
(生理的な精気の虚が補えれば人は死なない事になる)
しかし、病的な精気の虚は補う事が出来ます。
少しでも生理的な精気の虚に近づける様にしていきます。
鍼灸治療をする事で根元的な冷えがとれ、
身体の芯から温まってくれば、
様々な症状が緩和していくと考えます。